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スタバデビュー

旅行・食べ物

2017.07.17

スタバデビュー

 

この歳になると田舎暮らしがすっかり肌に馴染み、都会にゆくと人を見ただけでつかれてしまう。だから行かない。仕事のない日は草取りをしているか、ゴロゴロしている。目新しいことは何もしていない。

だから盆と正月に帰って来る子どもたちの都会情報がやたらと新鮮で眩しい。

昔話になるけれど、私が東京の予備校に通っていたウン十年前に都心ではマクドナルドが増え始めていた。当然長野県にはまだ一店舗も存在しておらず(なんとセブンイレブンは存在した)、初めてマックに入ったときはハンバーガー1個買うのに相当勇気が必要だった。今でも結構緊張するので行かない。寿司屋のカウンターのほうがまだ落ち着く。で、当時マクドナルドはマックと呼ばれていたが、京都に住む娘が帰省するといろんなお店の省略名称を教えてくれる。

ミスタードーナッツは「ミスド」

ケンタッキー・フライド・チキンは「ケンタ」

スターバックス・コーヒーは「スタバ」

そしてなんとマクドナルドは「マクド」、「マック」じゃないの?これって関東と関西で呼び方が違うのかな。

びっくりドンキーは「ビクド」(なに屋さんかももはやわからない)

などなど

話を聞きながらへーっとか反応していたんだけれど、どうせこうしたお店にはあまり縁がないからお店がどう略されていても自分には関係はない。かろうじてマックいやマクドに入ったことがあるのは20年くらい前が最後。なんかおじさんの入るお店ではないような気がして気後れしてしまう。

ところが、先日所用があって松本に車で行き、中央道梓川サービスエリアに立ち寄ったところ、おいしそ~なパンを売っていて、つい1個買ってしまった。普段あまりコーヒーを飲まない私だけれど、このパンにはコーヒーが欲しいなっと思っていたらなんと隣にスタバがある。あらめずらし。

 

梓川サービスエリア

スタバ

 

 

こんな田舎のスタバなら、おじさんが入っても問題なかろうとそろーっと店に入るとカウンターには誰もいない。ラッキー。つかつかと店員さんに歩み寄り「コーヒーください」って一言。すると間髪入れず、「こちらからお好きな商品をお選び下さい。」って若くてきれいなおねいさんがおっしゃる。へ?なに?選ぶの?居酒屋なら本日のおすすめは?って聞くところだけど、なんだかそんな雰囲気じゃない。早く選べと言わんばかりだ。

差し出されたメニューには老眼には厳しいくらいびっしり色々書いてある。この時点で血圧20くらい上昇。しかもメニューはすべてカタカナ。書いてある言葉の意味がわからない。全くわからん。コーヒープレスって何? カフェミストって何?ソイラテって何?何?何?

折り悪く他の客がどやどやと後ろから入ってきて後ろに並ぶ。ピンチ。血圧40上昇。もうだめだと思ったその時、ひらがなのメニュー発見。って思ったら「ほうじ茶」。うぎゃー。

この客はパニックになっていると判断したおねいさんは、「ドリップコーヒーでいかがでしょうか」と救いの手をさしのべてくれる。「そ、それでお願いします。」と精一杯最初からそれに決めていたかのような雰囲気を醸し出しながら反応する。やっとこれでコーヒーが手に入る。と思った瞬間おねいさんは、「サイズはお決まりですか、ショート、トール、グランデ、ベンティがございます。」

はうううっ、理解不能。血圧60上昇。危険。私はただコーヒーが欲しいだけなのに。必死に知恵を働かせ「一番小さいのお願いします。」って答えるのが精一杯でした。

たいがいの怪我人にも動揺しない私をここまで追い詰めるとは、スタバ恐るべし。

スタバには初心者の客が落ち着くようにオバアちゃま店員の雇うことをおすすめする。初心者はゆっくり対応してほしいのだ。

 

なお、釈明させていただくと、私のような田舎者は少なくないみたいで、「スタバでの注文の仕方」で検索すると結構解説してくれているHPが見つかる。良かった。自分だけじゃなかった。

スタバがトラウマになった私は、後日丸亀製麺デビューの際に、予めHPで予習を行い、経験者に引率してもらって入店したことは言うまでもない。

 

 


丸亀製麺さま

うどん様

 

干し柿

旅行・食べ物

2016.12.23

干し柿

 

渋柿をいただいた。

子供の頃渋柿の木が庭にあり秋にいっぱいなっていたが、あの実はばあちゃんどうしていたんだろう。干していたような記憶がないし食べた記憶もない。実を集める手伝いは毎年していた覚えがある。柿木は折れやすいからのぼっちゃいかんとじいちゃんによく言われた。あの柿は誰かにあげていたのかな。どうしても思い出せない。

だから、渋柿をいただいてもどうしたらよいかわからない。くれた方が干し柿にするとよいと言うので人生初干し柿にチャレンジ。

まず、柿の皮をむく。これが結構大変。自分の手の皮をむきそう。何とか30個をむき終わり柿に紐を結んで熱湯で10秒ほど消毒。カビが生えないようにするためだそうな。勉強になります。(五十の手習いですね。)しかる後に風通しと日当たりのよいところに吊るす。紐が実に当たると割れることがあるそうなので、当たらないように吊るす。っていうのはあとで聞いたので残念ながら思いっきり紐が実に食い込みました。

 

皮をむいて干してみたの図
 

これが一体どうなるのかわくわくしながら毎日観察。鳥に食われるのかと心配したのだけれど鳥たちは全く興味なし。目もくれない。この時期は他においしいものがいっぱいあるのかな。それともまずそうに見えるのかな。少し悲しい。

 

夕日に干し柿 絵になる

 干して1週間ほどんど変化なし。微妙に柔らかくなってきたようで紐が実に食い込んできている。痛そう。

 

キタ━(゚∀゚)━!

11月13日、だいぶ茶色くなりいい感じになってきた。

カビの発生を抑えるため酒をかけるとよいとスタッフに言われたが、適当な酒がないのでコニャックをスプレーで噴霧。コクが出るかもしれないと一人ほくそ笑む。(ほくそ笑んでいる写真はない)

 

素敵に大雪

取り込んだ黒干し柿
 

11月25日、雪。そろそろ取り込んだ方がよいのかな。ということで屋内に取り込みできた干し柿が写真のとおり。が、しかし黒い。売っている干し柿とだいぶ違う。日焼けしたのだろうか。コニャックがいけなかったのか、、、

市田柿と比較してみると一目瞭然。舞妓さんとボブサップくらいの差がある。中身を見てみると市田さんは美しいオレンジ色。うつくしい。素敵。 一方我が家のはやっぱりボブサップ。

 

舞妓はん

ボブサップはん
 

中身がきれい。惚れた。

同じ柿とは思えない。惚れにくい。
 

食べてみる。まずは市田柿。上品な甘みで雑味がない。確かに高級っぽい味がする。さすがだ。

では、ボブサップはどうなのか。そもそも食べて良いものなのか。危険じゃないのか。明日も仕事だが。でも食べた。食べてみた。生命保険入っているし。で、甘さはやはり控えめで市田柿と大して変わらない。ただ、渋みがすこし残り、苦みも感じられる。コニャックの樽の香りは感じないがこれはこれで大人の味といえるのではないのか。悪くないんじゃないか。というよりこっちの方が旨いんじゃないのか。いやもう絶対こっちの方が圧倒的にうまいに決定した。黒干し柿としてブランド化しよう。いっそコニャック柿でどうなんだ。自分びいき絶好調。自分の娘がAKBよりかわいく見えるのと同じ。


降臨!柿バター!

で、調子にのって干し柿にバターを塗って食べてみた。

うまうま~。

もうこれ新宿高島屋で売れるでしょ。よし、明日庭に柿の木を植えよう。妄想全開。私、ジャンボ宝くじを買うと同様のハッピー妄想で眠れなくなる人なのでこうなるともうトランス状態が止まらない。危険な状態に発展したんだけど、その瞬間妻に白紙の年賀状300枚の束で頭をトントンされて現実に引き戻されました。そうですよね。もう12月23日。年賀状作らなきゃね。はいはい、頑張ります。ええ頑張りますとも。柿の木は植えませんとも。

 

今年の松茸はどうなんでしょう

旅行・食べ物

2016.09.22

今年の松茸はどうなのでしょう

 

今年の松茸を始めて目撃したのは、6月。

近くのグリーンファームで値段表示なしで売っていたのをこのブログにも載せています。

今年は本日9月22日の段階でお店に出ているのはわずか。

以前の写真を見ていただければ違いが判ります。

わけもなく、なんだか、さみしい気持ち。


3本確認

初物が出現したのは、6月25日

値段表記なしに旋律が走る~

 

 

 

右の写真は2014年9月14日

あるある

黄色い値札はだいたい5~6000円の表示

もはや単なるキノコの値段ではない。うちの1か月の水道料金に匹敵する。

 

 

こちらは2015年9月21日

大豊作

値段を付けるのが面倒なようでだいたい1万円とか言ってました。

置き場もないほどの松茸に黒山の人だかり

しかも、飛ぶように売れて行く。

ところが、今年は、、、

 

 

今年9月22日

昨年よりかなり少ない。人もまばら。

社長の顔も元気ない。

これからに期待です。

といっても、私は写真を撮るだけですけど。

おぼけ温泉 金宇館再訪

旅行・食べ物

2016.09.22

おぼけ温泉 金宇館再訪

 

9月雨の土曜日

前の週の日曜日が当番医だったため2週間休みなく働き、ひさしぶりに明日仕事がありません。整形外科医の骨休めです。

どこに行こうかと迷った挙句、松本の金宇館を再訪しました。

 

 

雨に濡れた玄関は、質素で威圧感がなく落ち着きます。

 

自分の家のようにくつろぐ妻

ここはいつもとても静かです。

部屋に通され腰を下ろすと、どこに落ちるのか雨だれの音と庭から秋の虫の音が聞こえてきます。

古い木造の館内は雨が降るといつもよりさらに薄暗く、子供の頃住んでいた実家はこんな感じだったなと思いだされます。

 

 

こじんまりした庭は雨に濡れて緑が深くなり心が落ち着きます。松やツツジがごっちゃに植えられていて洗練された庭とは言えないけれど、苔が大切にされていて、手入れがきちんとされています。

今年春リニューアルされた松本市内の某ホテルの庭付きのお部屋は雑草が生い茂り衝撃的な状態だったっけ。あれはあれで記憶に残ったけど。

 

そして、入浴。きれいな小さなタイルを敷き詰めたお風呂に入り、洞窟風呂を堪能。いつかわたしスマホを風呂に落とすだろうなぁと思いつつ写真をパチリ。

 

小さいけどきれいなお風呂

洞窟風呂入り口

洞窟風呂内部
 

風呂上りは夕食。

裏切られない安心感がここの食事にはあります。高級老舗旅館のような歴史を感じさせるお皿にはのってこないけど料理だけなら県下随一と思います。食べるのがもったいないのでじっと眺めていたらおかみさんに「お箸がすすみませんか」といわれちゃいましたが、そうじゃないです。で、その箸も素敵です。細い。使いやすい。唇を邪魔しない。

 

美しい八寸

茶碗蒸し

里芋のしんじょ
 

鯛じゃなくて鱒

焼き物、見事な焼き色

茄子、オクラ、蕪
 

これでも本人はリラックスしているつもり

 

 


完全にリラックスしている妻
 

2時間おいしい料理を堪能し部屋に戻ると周囲からは虫たちの鳴き声が、さっきより大きくなっています。虫たちは一晩中心地よい音色を奏でつづけぐっすりと私を休ませてくれました。

翌日。本日も雨。

こういう旅館では何もしないでぼーっとしているのが一番よいのですが、日ごろじっとしていられない生活を送っているので、急に思いついて映画に行くことに。10年ぶりに映画館に行くことになりそわそわどきどき。朝食もそこそこに夜逃げのように宿を後にしました。旅館の方々には急がせてしまって申し訳なかったです。

次回は、もっとゆっくりするように努力します。

松茸でました

旅行・食べ物

2016.07.17

 

いつも顔を出している産直市場グリーンファームに

ついに

松茸が出ました。6月25日。早!

しかも3本。大きい!

値段がついてない。怖い!

香りをかぐのはただだということで思い切り堪能させていただきました。

ついでに写真撮らせていただきました。

 

 

松本おぼけ温泉金宇館(かなうかん)

旅行・食べ物

2016.06.12

松本おぼけ温泉金宇館(かなうかん)

 

6月初旬、素晴らしい快晴の日和に恵まれてここを訪れました。

「昭和初期の風情を今に残す鄙(ひな)びた旅館」というキャッチコピーの通り趣のある佇まいです。

 
a
玄関 渋い!

廊下 渋すぎ

 

 

 

 

 

 

 

 

豪華な作りではないし、玄関も廊下も狭い、床はぎしぎし鳴る、照明は暗い。由緒ある掛け軸もないし、著名人の絵画もない。しかしそれがよい。

自分が子供の頃に育った古い家のような感じがして落ち着く。

異常に静か。

京都俵屋はスタッフが多いのに客に配慮して気配を消しているのと異なり、ここはスタッフが少なくて自然に静かだ。人家から離れているので車の音もしない。

 

以前宿泊した浅間温泉菊の湯は多くの文化人が逗留を目的に利用していたのに対し、こちらは一般の方が湯治を目的にひしめき合うように宿泊していた場所であったのであろう。その昭和初期にはごく当たり前の庶民向け旅館だったものを、代々大切に守り続けた結果貴重な風情を醸し出す場所に昇華してきたと感じる。

 

渡り階段 最近完成      
夜はお寺見たいになる

 

 

暗い廊下を進み、研ぎ出しの石階段を上り、突き当りにあるのが本日のお部屋。この旅館の一番人気「辻堂」。かつて桜の間と竹の間にわかれていたものを二間続きに改修したのだそうだ。桜の間は写真のとおりガラス張りで広縁が取り払われ部屋と一続きになり、それでもまだ狭いし薄暗い。でもほっとする。床は桜材で質感がよい。裸足で歩くと気持ちがいい。豪華な調度品はないが、かえってここには何もない方がよい。テレビが置いてあるが、滞在中スイッチを入れることはなかった。ネット環境もないが、それもここには不要のものである。

 

辻堂の午後

辻堂の朝

 

 

 

 

 

 

 

廊下には洗面台、横には温泉が湧いていて飲める

 

あまり居心地がよいので、途中で買ってきた日本酒をちびちびやっているうちに夕食の時間になってしまった。後で妻から聞いたのだけれどお風呂は小さいながら清潔に保たれ結構良かったらしい。妻の湯治が目的で来ているので私は風呂に入らなくてもよいんだけど、入りゃーよかった。温泉に行って風呂に入らなかったのかと聞く方の多いかと思いますが、私の場合よくあることです。

 

下を見れば温泉

上を見れば楓が

 

 

夕食 ♡

この量が老夫婦には調度良い

 

 

 

 

 

 

鮎の季節

急に小さくなったー

これ絶品です
 
 
 
 

 

 

 

 
 

夕食は、この旅館の四代目ご主人が担当していてこれが旨い。とても繊細でセンスがよい。量が多すぎずわたしら夫婦にはちょうど良い。とうもろこしの炊き込みご飯、、もう一回食べたい。予想をはるかに超える素晴らしい夕食でした。翌朝のごはんも朝からおかわりするほどおいしかったです。

ご主人とお母さんは無口な方ですが、古い中にも新しさを取り入れようとする静かな意気込みが感じられました。

金宇館。そこかしこに昔のよき時代を感じさせてくれる絶品のお宿です。

 

なにげに花が

古い窓がよい

簡易消火器 現役か?

 

松本 美ケ原温泉 すぎもと

旅行・食べ物

2016.02.21

松本 美ケ原温泉 すぎもと 1月


すぎもと玄関

地下通路

妻のリウマチの湯治と称しての旅館巡りは夫婦の唯一の趣味みたいなものです。

そしてあちこちに宿泊するたびにその温泉の個性を教えられます。

白骨温泉斎藤旅館は秘境感

昼神温泉玄竹は湯質の素晴らしさ

浅間温泉菊の湯は歴史の重み

そして今回のすぎもとはおもてなしの心です。

小さな温泉宿だけど限られたスペースを使い倒し、料理を工夫し、温泉に遊び心を取り入れなんとか客を楽しませようとするご主人とスタッフの心意気を感じます。


夕食

オーディオセット

この温泉に私は幾度も訪れています。今でこそ旅館の料理は洗練されているところがふえたけど、むかし長野県の温泉といえばイワナ、ヤマメ、野鳥が定番で地元の客にとっては新鮮味のない料理でした。すぎもとは、かなり以前から料理の質の向上にとりくみ素敵な料理を提供する温泉旅館の草分けとなったのです。たぶん。

 

今回の料理もなかなかに工夫が凝らされ満足しました。

しかし、このたび私がもっとも驚いたのは部屋においてあったオーディオ。オーディオがおいてある旅館はあるけど部屋においてある旅館は初めて。コンパクトなスピーカとアンプにCDデッキ。それにお勧めと思われるCDが何枚か置いてある。かけてみるとこれが抜群の音。音楽に造詣の全くない私なんだけど、素晴らしい音色にもううっとり。温泉に入るのも忘れてお酒飲みながら、深夜まで聞き惚れておりました。いやもうこの音を聞くためにもう一回この部屋に泊まりたい。この心遣いには感激しました。


秘密のあるお風呂

お部屋の様子

今回お風呂に一回しか入っていないけど(通常私一泊で数回入ります。)ここは楽しいお風呂です。ここの男湯にはお隣が覗けるポイントが3か所あります。偶然の産物ではなく意図して作られたものと思われますが、これはご主人の夢とロマンの表れで、心遣いというか、遊び心というかまぁなんでしょうね。実際に使用しようとするとかなり間抜けな格好になるので、だれも試そうとはしないから女性の方は安心してください。ちなみに女性側からも試そうと思えば同じことができるはずですが、素敵なものは見えないので思いとどまってください。

おもてなしと、遊び心にあふれたこの旅館。きっとまた訪れることでしょう。

 

松本浅間温泉 菊の湯

旅行・食べ物

2016.01.31

松本 浅間温泉菊の湯 11月

 

私が子供のころの松本の記憶は多い。小さなころ松本駅から浅間温泉にちんちん電車が走っていてハイカラな街だった。小学生の時松本城にのぼった。親戚も松本にいた。

今回この地の菊の湯を訪れたのは、妻の誕生日に労をねぎらうためともちろん彼女のリウマチを癒すためなんだけど、わたしにとってはすばらしい口実です。

菊の湯は浅間温泉の入り口にある。

歴史ある旅館で、そこらのぽっとでの旅館とは少々趣が異なる。

今でこそ浅間温泉は静かでこじんまりした温泉街だけど、昔は芸者さんも大勢いてにぎやかな保養地だったのだ。と聞いた。私は芸者さんには縁がない

昔からこの地には人を引き付ける魅力があり、多くの文人が訪れ逗留し、菊の湯にもその足跡が数多く残されている。

この旅館の最大の魅力はその歴史にある。

どんな、高級旅館でも歴史がなければ醸し出せない味がここにはある。


岸田劉生

奥の掛け軸には茂吉とある

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

受付を済ませて部屋に向かう途中の廊下にうやうやしく掲げられている絵は、もしや麗子像?岸田劉生?本物?いや、どう見ても本物。ありがたやー。

通された部屋に何気なくぶら下がっている掛け軸には、茂吉の銘が。これって斎藤茂吉?本物?ここは美術館なの。「なんでも鑑定団」呼ばなくてよいの。


五木寛之

ステーキon古九谷

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

部屋の片隅に置かれている古い宿帳。ぺらぺらとめくると、そこには本人の筆跡で五木寛之、永六輔、中村紘子、鳥越俊太郎etc、etc、、知ってる名前を探しているだけで楽しい時間が過ぎる。

夕食時なると、料理もよいけど器がよい。古九谷にお肉が焼かれて乗っていたりする。

朝食になると、湯豆腐が銅の桶の中に沈んでいる、これを温めているのは炭火。素敵ね。

食材も吟味されていて、多彩で十二分に堪能しました。

お風呂は狭くて古いけど清潔。お湯に癖はなくて静かで落ち着ける。ずーっと入っていたいと思わせるよい空間です。

一泊だけの滞在だけど、この旅館の歴史を感じ、なかなか他では味わえない時間を過ごさせていただき感謝感謝のひと時でした。

 

昼神温泉 玄竹(くろたけ)

旅行・食べ物

2016.01.17

昼神温泉 玄竹(くろたけ)

 


ご利益目当て

昼神温泉には、2015年10月にお邪魔しました。

近くには元善光寺があるので、まずはお参りして皆様の健康を祈願、お守りをゲット。善光寺と元善光寺両方を訪れてこそご利益があるんだそうなので、これでもうばっちり。

ここには小さいけど長野の善光寺同様戒壇巡りがある。当然入る。中は真っ暗。怖い。早く温泉入りたい。真っ暗な中で開運の鍵を見つけて触らなきゃいけないんだけど、それどころじゃない。ネズミ年生まれで狭いところは落ち着くんだけど暗いところは得意じゃないのだ。そこらじゅうばたばた触りまくり、鍵があったかどうだかよくわからんままに脱出。今年も幸うすい1年になりそうです。早々に退散して温泉に出発。


渋い!

 昼神温泉は約250年前の古書に記述があるもののその後いったん埋もれてしまっていたのを昭和48年、旧国鉄のトンネルの調査中に再発見されたのだそうです。だから比較的新しい温泉です。阿智川の両サイドに大小20軒くらいの宿泊施設が並んでます。

その中で、本日は玄竹さんに宿泊です。平成25年に設立とのことで相当新しい。立派な僧門をくぐると玄関フロアは落ち着きのある大正ロマンを感じさせる素敵な作り。周囲の施設がかなり大きいのに対しこちらは、こぢんまりとした佇まいで、団体客が来ないのでこれは落ち着ける。来て良かったー。

玄関フロアが素敵なだけじゃなく、部屋もよい。妻はさっそく恒例のおっさ


廊下の先に風呂が!

ん状態に変身。新聞を読む姿がこれだけさまになる女性は少ない。

私はとっとと入浴。部屋についている露天風呂にも温泉が引かれていて、湯質が最高にいい。

泉質はアルカリ性単純硫黄泉。ph値9.7のとろっとした肌触りでもう感激。大浴場にも当然入ってみたけど、部屋風呂がよすぎて1泊なのに、何度も入っちゃいました。肌が確かにつるっとしてきます。こんな温泉がうちにも欲しい。

さて、暗くなって夕食のお時間。


思い切り食べかけ

食堂と個室があるんだけど、今回は個室に通されました。個人的にはほかのお客さんが眺められる食堂の方が好みなんだけど、だめだっていうことで個室。なんかさみしい。特別扱いはなれていないのね。しかし、食事は特筆ものの素晴らしさ。イワナとかヤマメとか信州人が食べなれているものが出ないのがよい。名古屋が近いせいか新鮮な魚介類が供され、盛り付けも洗練されている。ここの料理はとにかく一流です。

一泊だけど、何度も温泉につかりすっかりくつろぎました。

スタッフの対応は洗練されていてとてもスマート。

ぜひまた来たいと感じさせる旅館でした。


中庭素敵です。

川沿いには桜が植えられていて春には見事な景色が楽しめそうです。

ただ、この季節にはあまり周囲に見るべきものはなく、温泉街を散策するという風情はないのが残念。朝市が毎日開かれているけど信州人には目新しくはない。でも、こういう努力がいずれ歴史を作り風情を生み出してゆのでしょうね。リニア新幹線も来るし将来が楽しみな温泉です。

白骨温泉 湯元斎藤旅館

旅行・食べ物

2015.12.18

白骨温泉 湯元斎藤旅館

 


シブい!

白骨温泉の一番奥にあるのが斎藤旅館

9月19日、松本から車で1時間、曲がりくねった山道をひたすら上ってたどり着く。

盲腸の先っちょみたいな行き止まりのところだ。(本当は盲腸じゃなくて虫垂)

温泉のほかにはほとんど何もないところだけれど、周囲を山に囲まれ下界から隔絶された秘境っぽいところがとてもよい。10軒ちょっとの旅館が谷あいにひっそりと集まっている。にぎやかさや華やかさはまるでないが緑が覆いかぶさるように茂り、斜面から湧きだした水が道にあふれ出し自然しかないから心おちつく。

 

 


歴史を感じる外観

ここ斎藤旅館は270年以上の歴史のある古い温泉宿で、大菩薩峠の舞台にもなっているのだそうだ。時代とともに次第に増築を繰り返し今では結構大きな旅館になっている。

山の斜面にあるので、増築のたびに上へ上へと廊下が伸びて今では玄関から一番遠い客室に行くには3回エレベーターを乗り換えなければならない。ま、いいけど。

 

 

 

 

 


くつろぐ妻

今回泊ったのは、3回乗り継いで到着した人生で最も広い客室で、和室が4部屋ある。知らなんだ。自分ちより広い。囲炉裏まである。部屋に半露天風呂まである。なんちゅー贅沢。パズルまで置いてある。

妻はさっそく浴衣に着替えておっさんみたいにくつろいでいる。

彼女は部屋が広いと落ち着くのだそうだ。私はネズミ年のせいか狭いところが好きだ。ちなみに妻は寅年。

 

 

 


窓の外は森

部屋からの眺めは最高によい。富士山が見えなくても、スカイツリーが見えなくてもうっそうとした山々が見えるのがよい。眼下に玄関までの棟の屋根が連なっているのが見える。屋根が苔むしているのがよい。

 

 

 

 

 

 

 


部屋風呂気持ちいい

大浴場は硫黄の香り

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな景色を見ながら入れる部屋の風呂は温泉じゃなくただのお湯。でも山の緑を眺めながらのお風呂は気持ちがとてもよい。

そして大浴場、露天風呂はすべて必殺「源泉直引きかけ流し」の炭酸水素塩温泉(硫化水素型)。温泉マニア垂涎、お酒でいうなら純米大吟醸。

お湯もいいけど雰囲気もここはいい。すごく落ち着く。二重丸。

さて、お風呂も入って温まり、夜のお楽しみは夕食。

しかし、残念ながらここは秘境の地。多くを期待してはいけません。

それなりにおいし、野趣あふれる感じはあるけど地理的に限界がある。

逆に言えばこの地でこの料理は立派だ。

たぶん、スタッフはほとんど住み込みで働いているはず。

通えないもの。人里から遠すぎて。

そう考えると感謝して食べねばね。うん。


すっかりくつろぎました。

翌朝も温泉につかり、すっかり満足した二日間でした。

真冬に来たら、さぞ秘境感がグレードアップすると思うけど、雪が降ったらたどり着けるかなー。