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リウマチ性多発筋痛症(polymyalgia rheumatic ; PMR)

部位:首   

症状

体幹近くに強い痛みを生じる疾患です。

頸部、肩、腰部、臀部、大腿部などに痛みを生じ、発熱、全身倦怠、食欲不振、体重減少などの全身症状が現れます。大きな関節近くに症状が発生しやすいですが、手、足のむくみや、手掌、手背の腱鞘炎で発症することもあります。筋肉痛は必ず両側性に発生します。

うつ症状がみられる場合もあります。

発症年齢は60歳以上に多く、50歳以下ではほとんど見られません。

男女比は1:2-3で女性に多い疾患です。

原因と病態

症状の出現は突然ですが、その後は慢性的に経過する疾患で、原因は分かっていません。

診断

診断は、50歳以上、急性発症、両側の筋痛、関節痛が必須事項で、採血で血沈、CRPの上昇していることも必要条件です。ALPは上昇しますが、CKは決して上昇せず、RFや抗CCP抗体も陰性です。体重が減少することも診断の助けになります。

紛らわしい疾患として、関節リウマチ、感染症、多発性筋炎、偽痛風などがあります。

治療

ステロイド剤が大変有効で、1から2年で60-70%の患者さんが軽快します。

注意しなければならない合併症に側頭動脈炎(temporal arteritis ; TA)があります。PMRの20%に合併します。失明することがあるため、迅速な対応が必要です。

側頭動脈炎の症状は、頭痛、顎跛行(噛むときの痛みと疲労感)、複視、黒内障、咳、嗄声、発熱、など多岐にわたります。ステロイド剤にて炎症は抑制できますが、長期間にわたり症状が続く場合が多く、炎症反応が低下しない場合はリウマチ同様の免疫抑制剤(MTX)の使用が必要になることもあります。