文字サイズ

疾患カテゴリー

初めて受信される方へ Youtube閲覧

診療カレンダー

各種疾患情報Disease infomation

腱板断裂(損傷)

部位:肩   

症状

肩を動かすとき痛みを生じる疾患です。

肩を動かすとき一定の位置に来ると痛みを生じたり、ゴリゴリ音がしたりして自由に肩を動かせなくなります。腕を前から挙上するときはあまり痛くありませんが、横から上げると痛いという場合もあります。

夜間痛を伴うことがあります。

原因と病態

肩を挙上するためのスジ(腱板)に傷がつくことにより痛みを生じます。

肩を動かした際に傷が付いている腱板が、周囲に骨(肩甲骨の肩峰)に当たるときに痛みを生じます。傷の部分に炎症を生じると五十肩に似た症状になりますし、腱板内部に石灰がたまっていてこれが破れて腱板に傷がついた場合は、石灰沈着性腱板炎と同様の激しい痛みを生じます。

転倒や力仕事、スポーツなどがきっかけで一気に断裂した場合は肩関節内に出血を生じ、肩は腫れ強い安静時痛も生じます。

スポーツが原因で断裂する場合でも野球の投球などで徐々に断裂する場合は、出血を伴わず安静時痛も通常ありません。

診断

腱板の断裂そのものは、レントゲンには映りませんが、上腕骨と肩甲骨の位置関係がずれることで診断できる場合があります。

当院では、まず超音波診断装置で腱板の状態を検査します。腱板の損傷はこれにより殆ど診断がつきます。

肩関節内の出血や石灰の沈着もはっきりと分かります。

ただ、超音波では全体像がわかりにくく、骨内部の損傷がわかりませんので症状がなかなか軽快しない場合はを行っています。

治療

外傷で一気に断裂した場合は、まず関節内の血液を抜き肩内部の圧力を減らすことで痛みを軽減します。周間は肩を固定して安静とし、その後肩関節の拘縮を避けるため理学療法(リハビリ)を行ってゆきます。

スポーツや労働で徐々に切れた場合や石灰が沈着した場合で夜間痛が強い場合はステロイドの注入や消炎鎮痛剤を使用し痛みを軽減しその後はヒアルロン酸の注入に切り替えます。

いずれの場合も、肩の関節が硬くならないように理学療法を行ってゆくことが大切です。