文字サイズ

疾患カテゴリー

初めて受信される方へ Youtube閲覧

診療カレンダー

各種疾患情報Disease infomation

肩関節脱臼(習慣性肩関節脱臼・反復性肩関節脱臼)

部位:肩   

症状

 

脱臼は大変痛いです。じっとしていてもとにかく痛いです。もちろん動かすことは困難です。

原因と病態

通常は外傷で過度の外力がかかり肩を制動している靭帯がきれて脱臼します。

脱臼する際に骨頭軟骨が損傷されたり(Hill Sachs Lesion)、受け皿の肩甲骨の関節唇損傷や骨折(Bankart Lesion)を生じたりすることがあります。

20歳くらいまでの若い方は2回以上脱臼すると脱臼しやすくなり何度も繰り返すことがありこれを反復性肩関節脱臼といいます。脱臼する通り道ができてしまうことが原因です。40歳以降になると肩の柔軟性が低下してくるためか、反復性肩関節脱臼になる方は少なくなります。元横綱の千代の富士は反復性肩関節脱臼に苦しめられたことで有名です。

一方さしたる外傷歴もなく、思春期ころから脱臼を繰り返すようになった場合を習慣性肩関節脱臼といいます。こちらは、肩の周囲の筋肉のバランスや肩関節の骨の形状など元々の構造上の問題で脱臼しやすい場合です。

診断

脱臼の診断は、触っただけでほぼわかりますが骨折を伴っていることがありますのでレントゲン撮影が必要です。

また、脱臼した骨頭が腋窩神経を圧迫して腋窩神経麻痺になることがあります。

脱臼と同時に腱板断裂を生じている場合もあります。

脱臼整復後に肩関節が挙上できない場合は、腋窩神経麻痺や腱板断裂を生じている場合があり注意が必要です。

治療

脱臼を整復します。

当院では、脱臼している方に麻酔を行いますので痛みなく脱臼の整復が可能です。

習慣性脱臼にならないためには、初回の治療が大事です。

脱臼が整復されると痛みがなくなるためすぐに動かしたくなりますが、ここはじっと我慢で切れた靭帯が修復されるまで肩の固定を行います。

不幸にして、脱臼を繰り返す場合は肩の周囲の筋肉を鍛え骨頭の求心力を高めることで予防します。しかし、手術が必要になることも稀ではありません。