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キーンベック病

部位:手   

手首の中央部分にある月状骨という骨が潰れて来る病気です。

症状

手首を使うと痛みを生じます。

青壮年の方に多く、痛みが強くなると手首の動きも悪くなります。

小学生から高校生の方にこの疾患を生じることは極めてまれです。

原因と病態

原因はわかっていませんが、外傷をきっかけに発症することがあります。

外傷が全くなく発症することも多くあり、手を使うような職業の方にも多い疾患です。

月状骨は、周囲を他の骨の関節軟骨に囲まれており、自身も周囲がほとんど軟骨で包まれているため、血流の乏しい骨です(血管が入ってくるところが少ない)。

このため、何かのきっかけで少ない血管が途絶えると骨壊死を生じると考えられます。

診断

手首の中央部分に痛みの中心がある場合は、この疾患を疑います。

レントゲンで月状骨の変形が見られれば可能性が高くなります。

MRIで骨壊死の所見があれば確定します。

治療

初期の場合は、消炎鎮痛剤の内服、湿布、装具による固定を行います。

ステロイドの注入は通常行いません。骨壊死を悪化させる可能性があるからです。

保険的な適応はありませんが、血流改善剤などは試してみる価値があります。

進行して来ると手術が選択されます。

橈骨短縮術、橈骨楔状骨切り術、有頭骨短縮術、血管柄付き骨移植、腱球挿入術など様々な手術が行われており、いずれもよい評価を受けています。