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椎骨動脈解離

部位:首   

症状

項部痛、後頭部痛を生じます。

この疾患は、心臓から脳に血液を送る内頚動脈と椎骨動脈という2つの経路のうち頚椎という背骨の中を通過する椎骨動脈に解離性動脈瘤(血管壁の内部が裂ける病気)を生じることにより発症します。

血管が裂けるためかなりの痛みを生じます。両側が同時に裂けることはまず無いため突然の一側の症状になります。中年の男性に多いと言われます。

解離が脳底動脈に及んでいると椎骨脳底動脈解離といわれ、脳の症状を伴ってきます。

原因と病態

解離を生じる原因はよくわかっていませんが、整体やカイロでの首の過度な動き、美容院でのシャンプー後、スポーツ、交通事故などにより生じたとの報告があります。

解離は血管内膜が裂けたことで、血流が内膜と中膜ないしは中膜と外膜の間に流れ込む事によります。外膜が破裂すると動脈瘤破裂となり出血を生じます(クモ膜下出血)。

診断・治療

一般に言われているより発生頻度は意外に多いという報告があります。

それは、項部痛を生じた場合多くは整形外科を受診しますが、整形外科でこの疾患を念頭に置かないと「単なる首の痛み」や「寝違い」などとして扱われそのうちに自然に軽快してしまうからです。しかし、すべての方が自然治癒するわけではなく、重篤な症状に至ることもありますから注意が必要です。

診断は、造影CTやMRIにて行います。クモ膜下出血を伴う場合は異常を把握しやすいですが、椎骨動脈は細いですのでCTやMRIでも診断が難しい場合があります。

この疾患は、整形外科疾患ではありませんが、痛みが軽度の場合最初に整形外科を受診することがおおいため、採血で炎症反応が少なく、MRIで整形疾患がみられず、一側の頚部痛である場合は脳神経外科の受診をおすすめしています。