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化膿性脊椎炎・化膿性硬膜外膿瘍・化膿性脊髄炎

部位:首   

症状

首の周囲の痛み、発熱、頭痛を生じます。

感染が原因ですので、放置して感染が広がった場合には、四肢のしびれや麻痺を生じることがあります。更に放置すると嘔気、嘔吐、意識障害、多臓器不全など敗血症の症状を呈する場合もあります。

原因と病態

感染が原因で生じる疾患です。

体の抵抗力が低下しているような状態では発生しやすくなります。糖尿病の方やご高齢の方には発症しやすいと言えます。

化膿性脊椎炎は脊椎に感染した場合をさし、椎体や椎間板が障害されるため脊椎の不安定性を生じます。膿瘍が食道周囲から気管、縦隔まで拡大する事があります。

化膿性硬膜外膿瘍は脊髄を包む硬膜の外に感染した場合です。

膿瘍が大きくなり脊髄を圧迫すると四肢の麻痺を生じてくる場合があります。

化膿性脊髄炎は脊髄そのものに感染を生じている場合です。髄液にそって感染が広がりやすく脳脊髄炎になる場合があります。強い頭痛、嘔気、頸部硬直を生じます。

いずれも、大変危険な疾患ですので発熱と項部痛、頭痛を生じる場合は要注意です。

診断

採血、MRI、血液培養により診断します。

採血では炎症反応の増加や白血球の増加が見られます。

MRIで脊椎や硬膜外に感染の所見が確認できます。脊髄炎ではMRIでの確認が困難な場合があります。診察所見として、項部硬直、ケルニッヒ徴候、ブルジンスキー徴候、ジョルトサインなどが見られます。

敗血症になっている場合は、血液培養にて起炎菌が同定できる場合があります。菌培養を行うことでどの抗生物質が最も有効かを調べることができます。

治療

入院し、抗生物質で治療します。

麻痺を生じてきた場合は、緊急手術で脊髄を除圧する必要があります。